春におすすめ!高齢者の心身機能を上げる運動レクリエーション

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高齢者介護施設で行う、春の運動について解説します。寒い冬から暖かい気候に変わる春は、身体が動かしやすい季節。そのため、健康維持のために行う運動レクリエーションが実施しやすくなります。しかし、いざ運動レクリエーションを行うとなると、案が浮かばないということも。本記事では、春の行事に合わせて行える高齢者向け運動レクリエーションをご紹介します。

春は「運動レクリエーション」に最適の季節!

春はひな祭りや端午の節句、春分の日など、1年の中でも定番行事が数多くあります。
また気候が徐々に暖かくなる時期です。

そのため春は行事や気候に合わせて身体が動かしやすく、高齢者の運動レクリエーションや体操にぴったり

散歩や外出など、春の暖かな気候に合わせてさまざまなレクリエーションが行うことができます。

介護士にとっても、レクリエーション企画に悩まないという嬉しさのある季節です。

高齢者の「運動レクリエーション」におすすめの春の行事

日付行事
3月3日 ひな祭り
3月中旬 春のお彼岸
3月20日頃 春分の日
3月下旬頃~ お花見
4月8日 花祭り
5月4日 みどりの日
5月5日 端午の節句

高齢者に運動レクリエーションがおすすめの理由

高齢の利用者様の中には、運動したいと思っても加齢により身体が動きにくい方や、片麻痺や関節の疾患などが不安という方も多いはず。

しかし、そういう不安や悩みを抱えている高齢者にこそ、運動レクリエーションを通じて健康的な身体作りを目指してほしいものです。

高齢者に運動レクリエーションがおすすめの理由を2つご紹介します。

加齢による筋力低下を予防できる

高齢になると全身の筋肉量が減少し、徐々に身体が動かしにくくなります。

身体を動かさないことでさらに筋肉量が減少し、やがて食事や入浴、排泄などの日常生活動作にも支障が出てきてしまいます。

こうした筋力の減少や全身の機能低下を防ぐために、高齢者にはウォーキングなどの軽い運動や体操が欠かせないのです。

生活習慣病・廃用症候群を予防できる

高齢者に多いのは、高血圧症や脂質異常症、動脈硬化症、糖尿病などの生活習慣病です。
これらは専門医による長期的な治療を必要とするだけでなく、病状の悪化により寝たきりや廃用症候群を起こすリスクも高める要因となります。

健康的に長生きするためには、生活習慣病の予防や改善に努めなければなりません。

軽いウォーキングや体操などの有酸素運動は、生活習慣病の予防効果を期待できるのです。

また、筋力をつけることで寝たきりや廃用症候群の予防にもなり、健康的な身体作りが目指すこともできるでしょう。

春におすすめの運動レクリエーション

気温が暖かく、行事も多い春の季節。

春の季節は高齢者にとって、身体を動かす良いきっかけとなるでしょう。

身体が動かしやすくなる春の季節におすすめの運動レクリエーションを3つご紹介します。

春の運動会レク

本来秋に行われる運動会ですが、春に運動会レクリエーションを行う施設も増えています。

高齢者の運動会レクリエーションでおすすめの競技には、以下のようなものがあります。

パン食い競争
 玉入れ
 輪投げ
 輪っかリレー など

桜や三食団子などの春らしい色合いのプログラム・飾り物を準備することで、季節感がより一層引き立ちます

また、バックミュージックに春にちなんだ音楽をかけることもおすすめです。

散歩・外出レク

気温が暖かくなる春の季節は、冬よりも外出や散歩がしやすくなります。

施設周辺を散歩するだけでなく、以下のような場所への外出レクもおすすめです。

 レストランでの外食
 喫茶店でコーヒーを飲む
 動物園や水族館
 コンサートや観劇 など

こういった外出レクは外に出て身体を動かすという目的だけでなく、高齢者の社会性を高めるという目的・役割も果たします。

>>>あわせて読みたい「介護士が外出レクで注意すべきポイントは?車椅子の介助方法も」

春の歌体操

春の歌には、美しい景色や人の出会いや別れをテーマにした名曲が数多くあります。

季節の音楽に合わせて、体操やストレッチを行うこともおすすめです。

体操やストレッチの際は、以下のような春の音楽をかけると季節感が引き立ちます。

 花
 春の小川
 春が来た
 荒城の月
 さくらさくら
 蛍の光
 仰げば尊し
 なごり雪
 贈る言葉 など

体操やストレッチを行う際、掛け声を行うだけでは味気ないものです。

親しみ・聞き馴染みのある春の音楽に合わせて体操やストレッチを行うことで、普段と雰囲気が変わって季節感が感じやすくなります。

>>>あわせて読みたい「【春の歌】介護施設で歌おう!高齢者におすすめの春の歌16選」

春におすすめの高齢者向け有酸素運動

冬は寒さにより身体がこわばったり、動かしにくくなったりしやすいです。

その点、寒さが和らいで暖かい気候になる春は身体のこわばりが緩和され、運動レクリエーションや有酸素運動がしやすくなります。

負担なく適度に行える高齢者向けの有酸素運動を3つご紹介します。

ウォーキング

ウォーキングは道具などの必要がなく、誰でも手軽に始められます。

日常に取り入れやすく、健康維持に大きな効果を発揮するのが特徴です。

しかし誰でも手軽に行えるウォーキングですが、実際に行う際は以下のような正しい準備・手順で行うようにしましょう。

準備運動:ウォーキング前はケガ防止のために、軽くストレッチを行います。
 ウォーキング中:背筋を伸ばし、大股で腕を大きく振りながら歩くことを心がけましょう。
 クールダウン:20~30分ほどを目安にし、息切れしない程度に終わらせましょう。ウォーキング後は軽めのストレッチを行い、身体をクールダウンさせます。

ヨガ・エアロビクス

ヨガやエアロビクスでは、健康維持やストレス解消効果があり、美しい姿勢の形成・維持にも大きな効果を発揮します。

椅子に座った状態でもできるため、立位が不安定な高齢者にもおすすめです。

酸素を取り入れながら少ない筋肉運動で全身のストレッチが行えるため、筋力が少ない女性高齢者でも手軽に行うことができます。

トレーニングマシンを用いる

エアロバイクやレッグプレスなどのトレーニングマシンを用いた運動です。

高齢者の健康維持・筋力向上に大きな効果が期待でき、筋力向上により日常生活での転倒防止に役立つでしょう。

近年、高齢者の健康維持・筋力向上を目的としてトレーニングマシンを導入している通所リハビリテーションやデイサービスが増加しています。

運動レクリエーションを継続的に行うコツ

利用者様に運動レクリエーションを楽しんでいただけても、それが継続できなければ健康維持・筋力向上に十分な効果が得られません。

高齢者の健康維持・筋力向上につなげるには、運動レクリエーションをコツコツと継続することが重要です。

以下では、運動レクリエーションを継続するためのコツを3つご紹介します。

無理なく楽しむことを意識する

1回目に張り切って長時間ウォーキングや体操を行うと、疲れや筋肉痛などで辛さを感じ、継続することができません。

「無理をしない」「楽しむ」という点を意識し、長時間無理な運動を行うことは避けましょう

計画的に行う

運動レクリエーションを企画する際は、継続的な計画を立てるようにしましょう。

「毎日10分ずつ実施する」「週に3回、20分ずつ実施する」など。
高齢者でも無理なく参加できるレクリエーション計画を立てて、高齢者の様子を見ながら実施していきます。

もし実際に行って無理があるようであれば、設定時間を変更したり中止したりと臨機応変に対応することも重要です。

コミュニケーションを大切にする

運動レクリエーションは1人で黙々と行っても、モチベーションが持続しません。

周囲の参加者や職員と会話を楽しみながら運動を楽しめるよう、レクリエーションを実施する職員が声かけを行う必要があります。

また、声かけを行うことで体調の変化にも迅速に気づきやすくなります。

好きな音楽をかけたり世間話をしたりしながら、楽しい気持ちで運動に取り組める工夫をしましょう。

まとめ

春は気温が暖かくなり、冬よりも身体が動かしやすくなります。

春の音楽や気候に合わせた運動レクリエーションを取り入れることがおすすめです。

外出や運動会など、運動が苦手な方でも楽しめる企画はさまざまです。

高齢者の方々に季節を感じてもらえるようなレクリエーションを企画しましょう。

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