介護の仕事に重要なリスキリングとは?どんなスキルを磨くべき?

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介護の仕事で必要といわれる、「リスキリング」について解説します。日本では高齢化が進んでおり、要介護高齢者が増え続けている一方で、介護人材の不足も課題として挙げられています。そこで、介護人材の専門性を高めるために注目されているのが介護職のリスキリングです。そこで今回は、介護職のリスキリングでは具体的にどのようなことを行うのかについてまとめました。

リスキリングとは?

リスキリングとは、仕事に必要な知識やスキルを身に付けるための勉強を会社や社会全体が促進する取り組みのことです。

例えば介護現場では、介護職の腰痛や要介護高齢者の心身の負担を軽減するため、移乗動作を支えるリフトや介護ロボットの導入が進んでいます。

しかし介護現場の機械化が進んでも、リフトや介護ロボットを扱うのは人間。
介護職に正しい知識やスキルがなければ、機械を扱って業務を遂行することは困難です。

時代の変化に伴い、介護職は常に知識・スキルを磨く必要があるでしょう。

介護業界でリスキリングの必要性が高まっている理由

近年、日本では介護業界のみならず、他業種でもリスキリングが話題になっています。

「リスキリングの必要性について」注目されている理由は以下の3つです。

業務の機械化が進んでいるから

先述したように、介護現場では介護職や利用者の負担軽減のため、リフトや介護ロボットの導入が進んでいます

機械を扱う介護職が技術・知識を得ることで、最新の介護サービスが提供できます。

新型コロナウイルスの流行で働き方が変わったから

新型コロナウイルスの流行により、介護現場でも感染者患者への対応が必要になりました。

ガウンやフェイスシールドの正しい着用方法や、マスクや手袋の着脱の仕方などが挙げられます。

必要な手技を手際よく行うためのリスキリングは非常に重要です。

自己啓発活動が盛んになっているから

介護業界では、専門性を高めるために資格取得制度の整備が行われています。

介護福祉士やケアマネジャーなど、介護業界では介護職の専門性を高めることや、キャリアアップ・モチベーションアップを目的とした資格が段階的に用意されています

介護職がリスキリングで学ぶべき内容は?

介護職がリスキリングにおいて学ぶべき内容は、具体的に以下のような内容が挙げられます。

利用者様のADL・QOL向上を目指す支援方法

介護士は利用者様の介護業務だけを行うのではなく、同時に利用者様のADL(日常生活動作)・QOL(生活の質)の向上も図ります。

しかし、ADLやQOLを向上させる方法は利用者様一人ひとりの正確や要介護度によって異なることが特徴です。

そのため介護職は、たくさんの利用者様のADL・QOL向上を図るための支援方法について学ぶことが必要とされています。

>>>あわせて読みたい「IADLとADLの違いとは?具体的な評価方法やポイントを解説」

適切なアセスメントの方法

アセスメントとは、利用者様一人ひとりの状況や要介護度などを分析し、課題や改善すべき点を査定・評価すること。

ケアマネージャーがケアプランを作成するにあたって、必要不可欠となるものです。

アセスメントは今後の利用者様の介護の方針を決めるもととなるため、適切に実施できるようしっかり学びましょう。

>>>あわせて読みたい「介護のアセスメントとは?大切なポイントや必要項目などを解説」

多職種連携に必要な知識

介護施設には介護士だけでなく、ケアマネージャーや看護師、リハビリ職などのさまざまな職種が在籍しています。

介護はチームプレーで、他職種との密な連携が欠かせません。

護士として他職種の職員に対してどのように連携を行うのか、必要な知識は何かについて学ぶことが大切です。

>>>あわせて読みたい「【介護士と看護師】上手く連携するためには?対立しやすい訳は?」

認知症の症状と対応・ケア方法に関する知識

認知症の傾向のある利用者様への正しい対応や、ケア方法は理解できていますか?

毎日対応していることから、ついつい基礎を忘れてムキになってしまうことの多い認知症対応。

しっかり学ぶことで、お互いにストレスが少なく気持ちい時間を過ごすことができます

>>>あわせて読みたい「【介護士必見】認知症に対するバリデーションとは?目的とは?」
>>>あわせて読みたい「【介護士必見】認知症への正しい対応方法|よくある悩みと解決法」

ボディメカニクス・腰痛予防を活用した介護技術

ボディメカニクスとは、介護者と利用者様双方の身体的負担を軽減できる介護技術のこと。

人間の関節や筋肉、骨が動作する際の力学的関係を利用したものです。

身体的負担の大きい介護士だからこそ、長く安定して働くために学びたい技術です。

>>>あわせて読みたい「介護職が悩む「腰痛」原因は?対策法や改善できるストレッチ方法」

介護業界のリスキリングは早期退職を防ぐ

介護職の離職率は他職種と比べて「高い」といわれています。

介護職の離職者のうち、1年未満~3年以内の早期離職者が大半を占めており、離職者の半数以上は介護業界以外の業種へ転職しているのが現状です。

介護業界で「早期離職者」「復職の意思が低い人」が相次ぐ理由は、以下の3つです。

思っていたよりも実際の介護業務が大変だったから
 予想していたよりも実際に貰える介護報酬が少ないから
 介護現場の人手不足により、思うように休みがとれないから

介護職を志す人の多くは「社会や人のために役立ちたい」という強い意志を持っています。

しかし実際の介護現場の人手不足や激務、収入の低さに心が折れてしまい、早期離職につながってしまうのです。

  • リスキリングを行うことで、介護職として専門性の高い仕事ができるようになる
  • リスキリングを行うことで、広い視野で介護業務が遂行できるようになる

介護職が上記のような「自己成長」を実感することと、介護職の早期離職を防止することを目的としてリスキリングが行われます

参考:厚生労働省|介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について

まとめ

リスキリングを通じて介護職の専門性を磨く介護施設では、無資格者・未経験者の雇用も積極的に行っています。

それは、介護の仕事で大事なのは相手への思いやりや優しさだと考えられていたためです。

しかし目の前の利用者へ誠意を持って尽すだけでは、介護職の専門性は高まりません。

正しい知識・スキルを得るために、介護の仕事は常に勉強することが大切といえるでしょう。

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