介護施設の看護師を辞めたい…理由や辞めたくなったときの対処法

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介護施設で看護師として仕事をしているけれど、さまざまな理由から辞めたいと感じる方は決して少なくありません。介護施設の看護師が辞めたいと思う理由には、どのような理由があるのでしょうか。今回は、介護施設で働く看護師が辞めたくなる理由や辞めたくなったときの対処方法、向いている人・向いていない人、求人探しのポイントについて解説します。

介護施設の看護師が辞めたくなる理由は?

介護施設で看護師として働く看護師が辞めたいと思う理由には、どのような点が挙げられるのでしょうか。

よくある理由について紹介します。

人間関係

介護施設で働く看護師の悩みとして、多く挙げられるのが人間関係。

介護施設では看護師だけでなく、介護士やリハビリ職などさまざまな職種の職員が在籍しており、連携して仕事を行う必要があります。

その過程で、職種の違いから価値観のずれが生じたり、派閥争いが生じてしまうことも。
結果的に人間関係の悩みで退職に至る看護師は少なくありません。

介護施設で働く看護師は、介護士など他職員とどのように上手く連携を取っていくか、工夫を行う必要があります

>>>あわせて読みたい「【介護士と看護師】上手く連携するためには?対立しやすい訳は?」

収入面

業務内容に比べて収入が低いという悩みも、退職理由のひとつとして挙げられます。

介護施設で働く正看護師の給与は、病院など医療機関で働く正看護師の給与に比べて低い水準にある傾向です。

そのため、収入面での不満から退職に至ってしまうことも。

高い給与の条件で働きたいという方は、夜勤手当のつく介護施設などでの勤務がおすすめです。

看護業務以外の仕事量

介護施設では利用者様の健康管理業務以外にも、レクリエーションの企画や参加、介護士とともに介助業務を行うこともあります。

「看護師の仕事だけをやればいい」という環境ではなくなるため、他業務の仕事量に違和感を感じ退職してしまうこともあるようです。

看護師として医療行為にだけかかわることを希望している場合は、介護施設への入職はミスマッチかもしれません。

夜勤やオンコールの負担

介護施設によっては病院のように夜勤・オンコール勤務があることも。

介護施設には医療行為を実施できる人物が看護師しかいないことが多いため、看護師がオンコールを担当することは避けて通れません。

また消灯後万が一のことが起こった際に、看護師が介護士とともに夜勤シフトに入ることも。

こういった介護施設での夜勤やオンコール対応を負担に感じ、退職に至るケースも少なくありません

責任が重い

介護施設によっては医師が常駐している施設もありますが、医療従事者は看護師のみという介護施設がほとんど

そのため利用者様の健康に何かあったとき、頼られるのは看護師です。

医療行為を行うかどうか、緊急性が高いかどうかの判断をゆだねられることに、「責任が重い」と感じてしまう看護師さんも少なくないでしょう。

看護師のスキルが身に付かない

先述の通り、介護施設では看護師も介助業務を行うことがあります

そのため病院勤務の看護師に比べ、医療行為を行う頻度がどうしても減ってしまいます

また施設によっては、医療行為を全く行わないという施設も。

看護師としてのスキルが身に付かないだけでなく、これまで学んだことを生かせず、ミスマッチを感じ退職してしまうケースも多いのです。

介護施設の看護師を辞めたくなったときの対処法

看護師が介護施設を辞めたいと思ったとき、まずは冷静に立ち止まって今の状況を考えてみることが大切です。

3つのケースで辞めたくなったときの対処法について解説します。

人間関係で辞めたくなったとき

人間関係で辞めたくなったとき、まずは「自分自身が変えられる部分がないか」を考えてみましょう。

介護施設で働く看護師にとって、最も人間関係のトラブルが起きやすいのが「介護士との連携」。

看護師と介護士では利用者様に対する対応方法や、目指すケアの方針が異なります。
価値観の違いからどうしても衝突が生まれ、上手く連携できず人間関係が悪化してしまいやすいのです。

そのため、まずは自分が介護士をはじめ周りの職員に対して先入観を抱いていないか、譲り合える部分がなかったかなどを振り返ることが大切。

考え方を変えることで、お互いが気持ちよく仕事できるようになるかもしれません。

>>>あわせて読みたい「【介護士と看護師】上手く連携するためには?対立しやすい訳は?」

収入面で辞めたくなったとき

収入面で不満があり辞めたくなったときは、まずは施設長に相談してみましょう。

給与や待遇に関しては、相談することで解決できることもあります

しかし給与や待遇面を改善してもらうには、日頃からしっかりと仕事に取り組み施設に貢献していることが必須です。
「自分はこれだけ仕事をしている!」というアピールを行いながら交渉してみることがポイント。

相談しても一向に改善される気配がない場合は、転職を検討してみてもいいでしょう。

今の働き方に納得ができていないとき

夜勤やオンコール対応が負担、医師がいない場所で働くことが怖い、介護施設での働き方が合わないと感じているときは、転職を検討することが効率的といえるでしょう。

これらの理由は相談や考え方で改善できる点ではないため、勤務し続けたところでミスマッチを感じ続ける一方です。

自分のなかで譲れない軸を決め、その軸にあった職場を探すようにしましょう。

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介護施設の看護師に向いている人・向いていない人

介護施設の看護師として勤務するにあたって、向いている人や向いていない人はどのような特徴が挙げられるのでしょうか。

<向いている人>
ゆったりと看護の仕事がしたい人
身体的な負担を軽くしたい人
利用者様と長い間かかわりたい人
看護以外の業務もやってみたい人
介護業界に興味がある人
医師のいない場所でも自分の判断ができる人
臨床経験が長い人
<向いていない人>
スピーディーに看護の仕事がしたい人
医療的ケアのスキルを上げたい人
高い給与の条件で働きたい人
短期間でさまざまな患者様とかかわりたい人
医師の判断のもと仕事がしたい人
臨床経験が短い人

看護師が介護施設の求人を探すポイント

看護師が介護施設の求人を探すとき、どのようなポイントをおさえるべきでしょうか。

ポイントを3つ紹介します。

施設形態の特徴をチェックする

介護施設はひとくちにいってもさまざまな形態があり、施設によって特色もあります。

まずは施設の形態をチェックして、どういった方を対象にケアを行っているのか確認しましょう。

受け入れを行っている要介護度や人数、施設独自の取り組みについても要チェックです。

>>>あわせて読みたい「介護サービスの種類とは?それぞれの種類や特徴を解説」

給与や待遇の基準を設ける

給与の下限や譲れない待遇面など、自分なりのこだわり基準を設けることも大切です。

基準がないまま求人探しをしていても、軸がなく「とりあえず選んだだけ」の状態になってしまいます。

給与や待遇は最低限こだわりたい部分になるため、しっかり基準を設けたうえで慎重に求人を探しましょう

勤務形態や仕事内容を細かくチェックする

夜勤やオンコール対応の有無、シフトの時間や勤務体制、仕事内容は細かくチェックしましょう。

特に、その施設ではどれだけ看護師として医療行為を行うかという点は確認すべきポイントです。

現在在籍している看護師の数や、レクリエーションや介助業務への参加の度合いについても知っておきたいところです。

まとめ

介護施設で働く看護師が辞めたくなる理由には、人間関係や収入面といった理由だけでなく、看護師としての業務以外の業務の量、責任の重さなどが挙げられます。

辞めたくなってしまったら、まずは自分の状況について冷静に考えてみることが大切。

状況を変えられない場合は転職が効率的ですが、転職する際はポイントをおさえながら、慎重に求人探しを行いましょう。

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