お役立ち情報
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リハビリ特化型デイサービスは、リハビリや機能訓練に重点を置いたサービス形態です。一般的なデイサービスとはサービス内容が異なるため、介護士の役割も違ったものが求められます。今回は、リハビリ特化型デイサービスの特徴やデイケアとの違いなどについて、詳しく解説していきます。仕事の流れや働くメリットも紹介するため、「リハビリ特化型デイサービスで働くイメージを知りたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
■目次
まずは、リハビリ特化型デイサービスの特徴や利用者様について解説していきます。
リハビリ特化型デイサービスとは、身体機能の維持や回復を目的としてリハビリや機能訓練を提供するサービス形態のことです。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などが在籍し、利用者様一人ひとりに合ったリハビリを実施しています。
フィットネスクラブやジムのような機材が揃っていたり、リラクゼーションの要素を取り入れたりと、事業所によって特色はさまざま。
さらに詳しい特徴について、具体的に3つ解説していきます。
送迎やバイタルチェックがあることは、一般的なデイサービスと変わりません。
しかし、リハビリや機能訓練が主な活動ということもあり、利用者様の活動時間は3〜4時間と短めです。
午前・午後の2部制を採用している事業所が多く、その場合、半日ごとに利用者様が入れ替わります。
一般的なデイサービスに比べると、身体介護が少ないという点も大きな特徴です。
「介護予防をしたい」
「運動の機会がほしい」
このような理由で通所される利用者様が多いため、介護度は低めです。
腰痛リスクを抱える介護士にとっては、嬉しいポイントになるでしょう。
先述のとおり、午前・午後のどちらか半日に短時間利用する形なため、食事や入浴を行わない事業所は少なくありません。
レクリエーションも実施していないところが多く、やはりリハビリが一番の目的であるといえます。
食事や入浴を自宅で行えるレベルの利用者様が多いことがわかります。
>>>あわせて読みたい「介護職が知りたいデイサービスの仕事内容やメリットを紹介」
リハビリ特化型デイサービスを利用するには、どのような条件があるのでしょうか。
利用者様の特徴と一緒に解説していきます。
リハビリ特化型デイサービスを利用するためには、要介護1〜5の認定を受けている必要があります。
要支援1・2の認定を受けている方であれば、事業が市町村の介護予防通所介護相当サービスに該当する場合に利用可能。
介護保険の認定を受けていない方の場合、全額自己負担をすることで利用できます。
また、介護保険の第2号被保険者に該当する40〜64歳の方であれば、加齢によって生じる特定疾病によって要介護・要支援状態になった場合にのみ、利用対象となります。例として、関節リウマチや筋萎縮性側索硬化症、脊柱管狭窄症などが挙げられます。
介護度が低い方にとって、一般的なデイサービスは幼稚に見えて抵抗感を感じることがあります。
「レクリエーションなんて子どもの遊びみたい」
「自分にはまだ早い」
このような方でも、主目的が身体を動かすことであるため、受け入れやすいでしょう。
また、内外装にこだわったおしゃれな施設も多く、意欲が湧いたり、自尊心を保って利用したりできる工夫が施されています。
一般的なデイサービスに比べると、男性の方が多く利用していることも特徴のひとつです。
リハビリ特化型デイサービスとデイケアの主な違いを表にまとめました。
リハビリ特化型デイサービス | デイケア | |
---|---|---|
サービス内容 |
・機能訓練 |
・食事 |
運営主体 | ・社会福祉法人 ・NPO法人 ・株式会社など |
主に医療法人 |
目的 | 身体機能の維持・改善 | ・退院後の在宅復帰 ・心身の機能維持 ・回復 |
医師の指示 | 不要 | 必要 |
大きな違いのひとつに、医師が常駐しているかどうかというポイントがあります。
「まだまだ自分の力で元気に生活したい」といった目的で利用されるリハビリ特化型デイサービスは、医師の指示は必要ありません。
一方、デイケアの場合、医師の指示に従ってリハビリや入浴、食事などが行われます。
病気やケガで入院した方が、退院後の在宅生活を目標に機能回復のためのリハビリを実施しているからです。
また、デイケアの利用者様は心身の負担を鑑みながら、医師の指示をもとに慎重に栄養管理や個別の機能訓練を行います。
対してリハビリ特化型デイサービスでは、筋力トレーニングやバランス訓練などアクティブな活動を展開していることも、大きな違いであるといえるでしょう。
>>>あわせて読みたい「通所リハビリテーション(デイケア)での働き方|給与やメリット」
介護士としてリハビリ特化型デイサービスで働く魅力を紹介します。
3つポイントを押さえて、働くイメージを具体的につかみましょう。
リハビリ特化型デイサービスは、身体介護を必要としない方も利用されます。
そのため、一般的な介護事業所に比べて、介護士の身体的な負担が軽く済みます。
入浴や移乗など、ハードワークによる腰痛に悩まされている介護士の方にとっては、とても魅力的です。
自分の体を労りたいという介護士の方には、最適な環境だといえるでしょう。
また、午前・午後の2部制を採用している事業所では、半日勤務の求人が出ていることも。
ライフスタイルに合わせて多様な働き方が選べる点もメリットのひとつです。
身体機能の向上が目的の利用者様であれば、ADLが向上して生活レベルが改善されたり、精神的に明るくなったりすることがあります。
自分の仕事によって、利用者様の生活の質が向上する姿を間近で見られるため、とても大きなやりがいとなるでしょう。
また、前向きにリハビリに励む利用者様も多いため、事業所全体に活気があります。
働く側も、ポジティブな気持ちで業務に取り組むことができます。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハビリのプロと一緒に仕事ができるため、専門的な知見が手に入ります。
違った領域の知識や経験が得られることで、個人としてのスキルアップはもちろん、他職種連携もスムーズに行えるでしょう。
転職活動をする場合にも、リハビリに関する知識があることは大きなアピールポイントになります。
>>>あわせて読みたい「生活リハビリとは?介護福祉士ができるリハビリを紹介」
リハビリ特化型デイサービスで働く職員の1日の流れはどのようなものでしょうか。
ここでは、一例を紹介します。
●送迎車で利用者様を迎えに行く
●事業所についたらバイタルチェック(血圧・体温・脈拍など)
●準備体操
●休憩
●個別の機能訓練
●再度バイタルチェック
●送迎車で利用者様を自宅へ送り届ける
介護士は、利用者様に合わせた運動プログラムを実施するなかで、リハビリや機能訓練の補助や見守り、ストレッチや体操の指導などを行います。
また、送迎やバイタルチェック、水分やおやつの提供も大切な業務のひとつです。
利用者様の休憩中には、リラックスできるような会話を挟んで、楽しい空間作りを行う気配りも必要になるでしょう。
利用者様の張り合いになるような介護士が求められています。
リハビリ特化型デイサービスで働く介護士は、排泄や食事といった介助に時間がかからない分、利用者様の機能維持や回復に集中して取り組むことができます。
やりがいもしっかり感じられるため、楽しく続けられるでしょう。
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