お役立ち情報
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「認知症ケアのスキルを高めて、介護現場で活かしたい。」このような方におすすめしたい資格が、認知症ケア専門士です。受験を通して認知症ケアの高度な知識が身につくため、利用者様により質の高いケアを行うことができます。本記事では、認知症ケア専門士の試験概要や合格のコツについて、詳しく解説していきます。
※ご紹介する内容は、2022年12月時点の情報です。変更となる場合もあるため、あらかじめご了承ください。
■目次
認知症ケア専門士とは、認知症に関する優れた知識やスキル、倫理観を持っていることを証明するための資格です。
デイサービスやグループホームの職員など、認知症と関わりが多い方が主に受験しており、2022年の試験では、3,500名以上の方が試験に挑戦しています。
高度な知識やスキルが身につくだけでなく、事業所によっては資格手当がもらえることも。
さらに転職時に介護スキルを証明することにも役立つため、取得する価値のある資格といえるでしょう。
また認知症ケア専門士として実務経験を積むことで、認知症ケア上級専門士の資格に挑戦することもできます。
「資格に興味はあるけど、どうやって受験したらいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、認知症ケア専門士の試験概要について詳しく解説していきます。
認知症ケア専門士認定試験を受験するためには、次の条件を満たす必要があります。
また、次のポイントも押さえておきましょう。
つまり、過去10年間のうち3年以上、介護施設で認知症の方のケアに携わってきた方であれば受験できるということです。
実務経験については、所属する事業所に証明してもらう必要があります。
余裕を持って提出できるように、早めに事業所へ相談するのがおすすめです。
また、認知症ケア専門士認定試験を受験する際は、はじめに“受験の手引き”を購入しましょう。
受験の手引きは受験の願書にもなっているため、必ず用意する必要があります。
申し込みが済んだらいよいよ受験です。
認知症ケア専門士認定試験は2次試験まであります。
合格までの流れをつかめるように、しっかりと把握しておきましょう。
❶第1次認定試験
1次試験はWeb上で行う筆記試験で、インターネットを通してパソコンやタブレット端末から参加します。
試験のポイントは次のとおりです。
1次試験に合格したら、後日2次試験に進みます。
❷第2次認定試験
2次試験は、論述です。
3つの認知症事例について、それぞれ論述を行います。
合格するためには、論述において以下の5つのポイントすべてを満たさなければいけません。
なお試験の形式は、郵送による書類提出式となっています。
また論述試験合格後に、倫理研修を受ける必要があることも覚えておきましょう。
❸合格率
過去5年分の合格率は、以下のとおりです。
受験年度 | 合格率 |
---|---|
2021年 | 53.7% |
2020年 | 56.5% |
2019年 | 53.3% |
2018年 | 54.7% |
2017年 | 56.5% |
このように、毎年半数以上の方が合格していることが分かります。
参照:一般社団法人日本認知症ケア学会|認知症ケア専門士公式サイト 認定試験合格状況
ここからは、試験に合格するためのコツを3つ紹介していきます。
しっかりと試験対策を講じて、一発合格を目指しましょう。
第1次試験は、認知症ケア標準テキストという公式テキストの内容に沿った内容が出題されます。
「なにを勉強したらいいのか分からない」という方であれば、まずは公式テキストを用意して勉強をはじめてみるのがおすすめです。
試験に必要な知識を、網羅的に押さえることができますよ。
テキスト学習と並行して、問題集で過去問にチャレンジしてみましょう。
テキストによるインプットだけでは、記憶に定着しづらいもの。
一方問題を解くことは記憶のアウトプットになるため、学習した情報が頭の中に残りやすくなります。
テキストと問題集を行き来して、効率的に学習を進めてみましょう。
「テキストや問題集だけでは不安」という方には、認知症ケア学会による受験対策講座の受講をおすすめします。
講座は、公式テキストから要点に的を絞った講義を聴ける上に、模擬試験も受けることができます。
実践的な試験対策を取ることで、自信を持って試験に臨めるようになるでしょう。
なお、講座はWeb上で行われています。
認知症ケア専門士になる際に気をつけておきたいポイントを解説します。
トラブルを回避できるように、あらかじめ把握しておきましょう。
認知症ケア専門士の資格は5年ごとの更新制となっており、更新しない場合は資格を失うことになります。
更新するためには、研修会に参加して単位を取得しなければいけません。
5年間で30単位以上の専門士単位を得ることで、更新可能となります。
ちなみに更新制度には自身のケアを見つめ直したり、最新の知見を手に入れたりすることでケアの質を高める目的があります。
研修を通して、継続的なスキルアップを目指しましょう。
多くの事業所では、介護福祉士や社会福祉士に対して資格手当を支給しています。
しかし認知症ケア専門士の場合、事業所によって対応が異なり、手当の対象外となるケースも少なくありません。
試験に挑戦する前に、手当がもらえるかを就業規則で確認してみましょう。
もちろん、知識を得たりスキルを証明したりすることにも役立つ資格のため、手当がもらえないとしても、受験するメリットは十分にあります。
認知症ケアにおいて、介助者のスキルはとても重要です。
ケアの方法によっては症状を悪化させる恐れもあるため、正しい知識を身につけておきたいところ。
ぜひ認知症ケア専門士の資格に挑戦して、認知症ケアのスペシャリストとして現場で活躍しましょう。
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