お役立ち情報
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「障害者支援施設で働く介護士はどんな仕事をしているんだろう?」具体的な仕事内容や高齢者福祉との違いなど、気になることが多いですよね。この記事では、障害者支援施設の仕事内容やどんな人に向いているのか、キツいといわれる理由について詳しく解説します。障がい者支援に興味のある方はぜひご覧ください。
障害者支援施設とは、食事や排泄などの介護や生活上の助言を必要とし、かつ自宅で生活することが難しい障がい者を利用対象とする入所施設です。
日中は生活介護、夜間は施設入所支援というサービスを提供します。
障害者支援施設を利用する具体的なイメージは次のとおり。
●日中は生活介護、夜間は施設入所支援として、1日同じ施設で生活する
●日中は就労支援など別の事業所へ通い、夜間は施設入所支援を利用する
●通所して日中は生活介護を利用し、夜間は自宅へ帰る
●短期入所を利用し、一時的に施設で生活する
障害支援区分4以上(50歳以上の場合は障害支援区分3以上)の人が対象ですが、市町村がサービスの利用が必要と認めた場合はこの限りではありません。
施設によって身体障がいの利用者様が多い事業所、知的障がいの利用者様が多い事業所とあり、内情はさまざまです。
障害者支援施設で働く介護士には、一人ひとりの障がい特性に合わせた支援を行うスキルが求められます。
障害者支援施設の仕事内容はどのようなものがあるのでしょうか。
サービス内容別に、3つ紹介します。
生活介護は、日中に利用するサービスです。
食事・入浴・排泄などの介助をしたり、創作活動やレクリエーションなど、あらゆる日中活動を提供します。
知的障がいがある利用者様が多い障害者支援施設は、散歩や生産活動など、活発な活動を行うことが特徴。
身体的な介助は少ないですが、突発的な行動に対する対応や見守り、平穏に過ごせるように適切な声かけをするなど、繊細な支援が必要です。
中には、不穏になると自傷行為や破壊行為をしてしまう利用者様も。
特に自閉症や強度行動障害に対する専門的な知識を身につければ、利用者様にとって心強い存在となれるでしょう。
一方、身体障がいがある利用者様が多い障害者支援施設では、身体的な介護が仕事内容の大きな割合を占めます。
食事・排泄・入浴の介助に加え、車椅子を利用する利用者様がほとんどで、ベッドへの移乗も頻繁にあるため、体力が求められます。
身体的な介護に加え、レクリエーションや機能訓練を提供することで体を動かす機会を作ったり、ドライブや買い物の外出に行くことで余暇時間を充実させたりと、業務内容は多岐に渡ります。
施設入所支援は、夜間に利用するサービスです。
生活介護と合わせて利用することで、常時同じ施設で生活できます。
入所する利用者様が安心して生活できるよう、食事や排泄の介助、適切な声かけなど、あらゆる支援を提供。
夜間は、定時ごとに巡回したりデスクワークをするほか、コール対応も行います。
知的障がいがある利用者様が多い障害者支援施設では、見守りや不穏にならないような声かけなどが、主な仕事内容になります。
ときには利用者様同士のトラブルが発生することもあり、生活介護と同様に、繊細な支援が求められるでしょう。
一方、身体障がいがある利用者様が多い障害者支援施設では、ベッド・車椅子間の移乗やオムツ交換、食事介助など、身体的な介護が主な仕事内容です。
体が不自由な利用者様の能力を見極め、自立を促しつつ支援します。
短期入所は、家庭の事情で自宅での介護ができない、または家族が介護を休めるように、一時的に施設に入所するサービスです。
ショートステイとも呼ばれ、障害区分1以上の方が利用できます。
短期的な利用のため、情報が少ない中での支援となります。
さまざまな支援が必要な方が利用されるため、その日利用される利用者様の様子に合わせた臨機応変な仕事を行います。
なかには不安な気持ちを抱える利用者様もいるので、介護士にはコミュニケーション能力が求められるでしょう。
またどのような言葉が理解しやすいか、どの程度体を動かせるのかなどをしっかりと観察し、職員間で共有することで、障がい特性に合わせた支援ができるようになります。
障がいがある方を幅広くサポートする障害者支援施設。
どのような介護士が働くのに向いているのでしょうか。
知的障がいがある利用者様が多い障害者支援施設であれば、自閉症や強度行動障害の利用者様と密接に関わることになります。
適切な声かけや、落ち着いて過ごせるための環境作りなどを、働きながら学べることは嬉しいポイント。
障がいについて専門的な知識を手に入れたいという介護士であれば、障害者支援施設がおすすめです。
障害者支援施設では、18歳から高齢の方まで幅広い世代の利用者様が生活しています。
高齢の利用者様から学びを得つつ、若い利用者様から刺激を受けるなど、障害者支援施設ならではの体験ができます。
コミュニケーション能力をもっと伸ばしたい、または自信がある方であれば楽しんで関わることができるでしょう。
例え同じ障がい名であっても、障がいの程度や必要とする介助、障がいとの向き合い方は一人ひとり違います。
中には障がいを受け入れられず、苦しんでいる利用者様もいるため繊細なケアは必須です。
利用者様ごとの最適な対応方法を模索し実践できる介護士であれば、利用者様に安心感を与えられるような支援ができるでしょう。
障害者支援施設で働くことは「キツい」と言われることもあります。
なぜハードに感じるのか、その理由を3つ紹介します。
自閉症や強度行動障害の利用者様は、ときに精神的に落ち着かなくなり、場合によっては自傷行為や破壊行為をすることがあります。
むやみに止めに入れば介助者がケガを負う恐れもあるため、キツいと感じるポイントといえるでしょう。
利用者様にマッチする適切な声かけや、落ち着いて過ごせるようなルーティンなどを見つけることで、不穏になる要素を減らすことができます。
弄便をしたり意図的にトイレを汚すなど、不衛生的な行為をする利用者様もいます。
排便がついた利用者様の手やトイレをキレイにするのは、仕事とはいえ大変な作業です。
また繰り返し起こることもあり、キツいと感じる介護士は少なくないでしょう。
行動に理由があると考え、根気よく仮説検証する力が求められます。
身体障がいの利用者様を移乗したりオムツ交換を繰り返すことは、体力が必要です。
特に夜勤は少人数で行うため、介護士の身体的な負担はキツいものになるでしょう。
腰痛対策のため移乗用リフトを導入する施設も増えていますが、自主的にストレッチや運動するなどして、健康を保つ努力が必要になります。
障害者支援施設の利用者様は、生活の中に不便があったりチャレンジしたいことがあったりと、さまざまな思いを抱えています。
介護士一人ひとりのサポートやアイデアが、悩みや課題を解決する一手になるかもしれません。
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