お役立ち情報
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上手にケアプランを立てるためのコツをご存じですか?「どの利用者様も同じようなケアプラン…」というような事態を避けるためには、ケアプランの書き方ばかりでなく情報の捉え方が重要です。この記事では、利用者様の個性に合わせたケアプラン作成のコツを解説します。初心者の方でも簡単にできますので、ぜひ参考にしてください。
ケアプランとは、利用者様が介護サービスを利用する際に必ず必要になる計画書です。
具体的な内容や種類にはどのようなものがあるのか確認しましょう。
ケアプラン(サービス計画書)は、市町村区で要介護度の認定を受けた人に対してケアマネが作成するものです。
利用者様と相談した内容や日々の観察の様子などから、介護の必要性に応じたプランを作成します。
【ケアプランに記す内容】
●介護サービスの内容
どのようなサービスを受けるのか
●頻度
どのくらいの頻度でサービスを受けるのか
●期間
いつ行い・いつまで受けるサービスか
上記のとおり、ケアプランには具体性が求められます。
利用者様一人ひとりに合う計画を立てなければいけません。
ケアプランは3種類あり、利用者様の介護度やニーズによって使い分けます。
利用者様と必要なサービスのつなぎ役として、上記の内容を把握しておきましょう。
ケアプランを作成するには次のような流れになります。
【ケアプラン作成の流れ】
❶インテーク(初回面接)
❷アセスメント
❸ケアプラン原案作成
❹サービス担当者会議
❺ケアプラン原案の修正・再提案・同意
❻ケアプラン交付
❼モニタリング
❽再アセスメント
およそ6ヶ月ごとに③〜⑧を繰り返します。
工程が多いため、余裕のあるスケジュールでケアプラン作成を進める必要があります。
ケアプランには利用者様ごとの個別性・具体性が求められます。
ポイントを押さえて、一人ひとりにぴったりの計画を立てましょう。
アセスメントであがった利用者様の意向は、しっかりとプランに反映させましょう。
個別性のあるケアプラン作りの第一歩となります。
実現のためにはどのようなステップが必要かを考えることで、その道のりをケアプランに反映できます。
ケアプランは利用者様のためのものであるため、職員のためのプランにならないよう注意が必要です。
提供するサービス内容や目標は、可能な限り具体性をもたせます。
具体的な記載があることで支援の指標となり、介護士はケアしやすくなります。
具体性を出すには丁寧なアセスメントが必須。
日々の観察や会話の気づきなどから、利用者様のニーズを掘り起こしましょう。
利用者様の行動やトラブル事例の捉え方には注意しましょう。
【捉え方の例】
①以前よりも歩行が遅くなった
ケアの方向性:歩行訓練する
②人間関係のトラブルからレクの参加頻度が減り、運動の機会が減って以前よりも歩行が遅くなった
ケアの方向性:人間関係のトラブル解消・歩行訓練する
①は表面的にしか捉えておらず、課題を根本的に解決することはできません。
②のように課題の背景まで探ることで、問題解決の糸口が見えてきます。
一歩踏み込んで考えることで、ケアプランの具体性・個別性はグンと上がるでしょう。
アセスメントであがった課題はポジティブに捉えましょう。
①一人で歩いてしまい転倒の危険がある
対応:一人で歩かないように見守る
②付き添いがあれば安全に歩ける
対応:付き添いで歩行できる体制を作る
①はできないことに目を向けている状態。
②は方法を加えることで、歩行の可能性に着目しています。
対処的な支援から利用者様の強みを活かす支援に発想を転換して、前向きなケアプランを作りましょう。
ケアプランは利用者様のために作るものです。
難しい言葉で書かれたケアプランでは、利用者様が理解できないため本末転倒と言えます。
【難しい言葉の例】
・ADL
・QOL
便利な言葉ですが、ざっくりしすぎて個別性を欠きやすいポイントでもあります。
利用者様ごとに合う、具体的な言葉に置き換える癖をつけましょう。
インテーク(初回面接)の時点で、聞きにくいこともなるべく質問しておきましょう。
あとから確認もできますが、連絡が取りづらい家庭だと時間がかかることもあります。
例えば家庭の経済的事情。
支援に必要となる物品がある場合に購入できるかなど、ケアプラン作成にも大きく関わってきます。
踏み込みにくいところでも、あとでトラブルにならないために気になる点はしっかり確認しましょう。
家族には積極的に連絡し、情報共有するのがおすすめです。
連絡はトラブルのときばかりになりがちですが、普段の様子を伝えると喜ばれることもあります。
こちらから伝えることで家族からの信頼感を得やすく、利用者様の性格や過去の話を聞くきっかけも作れます。
家族からの情報を取り入れることで、より個別性のあるケアプランが作れるでしょう。
ケアプラン作成時の注意点を確認し、より質の高い計画にしましょう。
「この半年、ほとんど様子が変わっていない」このというような考えで、アセスメントを適当に済まさないようにしましょう。
些細な変化でも、高齢者の場合は生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。
利用者様が本来できることを見落とすと、機能低下につながることも。
アセスメント表の項目に沿って、毎回チェック抜けがないようしっかり観察しましょう。
支援として行うことが現実的ではないサービス内容は、プランとして成立しません。
・あきらかに実施不可能なサービス内容、頻度
・金銭的に難しい
・特定の介護士でなければできない支援
例えば介護士Aさんだけができる支援をケアプランに盛り込んでも、Aさんが退職したら実施できない支援になってしまいます。
立てたプランに無理がないか、チームケアとして持続可能なサービスかを確認しましょう。
ケアプランは介護サービス利用の起点。
作り方次第で利用者様の生活をより豊かにできる、とてもやりがいのある業務です。
難しいように思えますが、今回解説したコツを取り入れればケアプランに個別性・具体性をもたせられます。
「自分のことをしっかり見てくれてるんだ」と、利用者様にも喜ばれるでしょう。
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