生活相談員を辞めたい人の対処法4選|辛い理由は業務量と孤立?

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生活相談員は、介護サービスと利用者様をつなぐ施設の顔。家族や行政など幅広い関わりがあり、責任の大きい業務を担います。熱意を持って仕事に取り組む一方で、辞めたいと考える人も少なくありません。この記事では、なぜ生活相談員を辞めたいと感じるのか、また辞めたいときにおすすめの対処法を紹介します。

生活相談員を辞めたい理由とは

書類作成・連絡調整、利用者様の対応など、多くの業務をこなし重宝される生活相談員。

頼られるがゆえ、厳しい状況に立たされることもあります。

全体の調整役がキツイ

調整役としての重圧から、辞めたいと感じることがあります。

生活相談員は、利用者様のサービス利用や家族からの相談などに対して、行政・医療・施設内部の人間とすり合わせをします。
また施設代表のような立場で会議に出ることもあり、その責任は重いものでしょう。

利用者様側の意向と施設の方向性が合わない場合に、板挟みになりやすく、精神的に追い詰められることも。

さらに、クレーム処理もまわってきます。
ネガティブな話題を調整するばかりで、生活相談員が嫌になるケースは少なくありません。

業務量が多すぎる

仕事がキャパオーバーになり、仕事が嫌になる生活相談員も多いです。

生活相談員に求められる業務は事業所によって異なります。

  • 書類作成
  • 会議
  • 連絡調整・クレーム対応
  • 介護士との兼業・送迎
  • シフト表の作成

さながら「なんでも屋」のような扱いをされることも多いのではないでしょうか。

なかには、介護士業務で一日ほとんどの時間を取られ、生活相談員としての本来の業務は残業漬けでこなすなど、ハードな環境も。

休憩すらままならない場合もあり、辛くなるのは当然ともいえます。

給料が見合わない

仕事内容と給与のバランスに疑問を感じて、辞めたくなるケースもあります。

責任が重い役回りにくわえて、業務量はキャパオーバー。

「給与はそれに見合っていないのではないか?」ということです。

介護職の平均給与は次のとおり。

職種平均給与
生活相談員 343,310
介護士 315,850
介護支援専門員 357,850

参考:厚生労働省|令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果より

生活相談員は資格要件があり専門性が高いのにもかかわらず、経験の浅い職員も多い介護士とくらべて、給与が大きく変わりません

  • もっと働きを給与に反映してほしい
  • 業務量を減らしたい

このような思いから、違う仕事探しを考える人も多いでしょう。

職場の人間関係が悪い

職場の人間関係は、生活相談員の働きやすさに直結します。

職員との関係が悪いと、調整業務などあらゆる面に支障をきたします
その結果、利用者様や家族に迷惑をかけてしまうことも。

責任は、自分に降りかかってきます。

また、生活相談員は個人で行う仕事が主です。
孤立しやすく周りに相談しづらい環境であることは、とても辛いものでしょう。

 

生活相談員を辞めたい人の対処法4選

辛い思いからあせって辞めてしまう前に、冷静にあなたの状況とこれからを考えてみましょう。

簡単な対処法で、転職の後悔を防げます。

ストレスを発散する

ストレスを発散することで、気持ちの切り替えをしましょう。

体をおもいっきり動かしたり、熱中できるものがあれば、その瞬間は仕事を忘れられます。

「仕事が人生のすべてではない」という気持ちが生まれ、働きやすくなりますよ。

仕事以外の場所にも目線を向けてみましょう。

>>>あわせて読みたい「介護士のためのメンタルヘルスチェック|ストレスの原因と解消法」

上司に相談する

悩みがあれば、まずは上司に相談しましょう。

生活相談員として、何が辛いのか具体的に相談することがポイントです。

相談内容・・・介護士との兼業により業務量が多すぎてキャパオーバーしている

【解決策】
残業代をしっかり出す
業務量を分担して減らす
生活相談員の業務に専念できる時間を作る

このように、折り合いをつけられるかもしれません。

また相談によって悩みを解決できるかどうかで、仕事を辞める判断軸にもできます

転職を決断するのは、そのあとでも良いのではないでしょうか。

キャリア思考をもつ

辞めたくなる瞬間を乗り越えることで、見えてくるものもあります。

キャリア形成・将来へのステップアップと考えましょう。

生活相談員の業務は、さまざまな経験やスキルが身につきます。

書類作成・PCスキル

コミュニケーション能力

外部機関とのつながり

クレーム処理

介護サービス内容の把握

これらは管理職として、とても重宝されるスキルです。

出世するための下積み期間ととらえ、知識や経験を貯める時期として踏ん張ってみるのもありですよ。

転職する

上述の対処法でも悩みが解決しない場合は、転職がおすすめです。

  • サービス残業ばかり
  • 精神的に追い詰められている
  • だれにも相談できない

上記のような状況は非常に危険です。

あなたの頑張りが搾取されたり、相談しても解決できない事業所からは離れましょう。

働きやすい環境の職場は存在します。

生活相談員が転職する際のポイント

転職のコツを知ることは、理想の職場探しの第一歩です。

あなたが理想とする将来はどんな姿か、想像してみてください。

転職活動は働きながら行う

転職活動は、働きながら、もしくは休職しながら行いましょう

転職先が見つからないまま退職すると、仕事がない焦りから、じっくりと求人を選べません。

「新たな転職先がブラック企業だった・・・」このような悲劇はさけたいですよね。

理想の職場探しのためには、転職活動にある程度の時間をかけることを想定しておくのがおすすめです。

キャリアビジョンを考える

あなたが理想とする将来の姿は、どのようなものでしょうか。

目指すビジョンを明確にし、そこに向けたキャリア形成を意識しましょう。

生活相談員として転職する場合 転職後も生活相談員を続けることには、次のようなメリットがあります。

ケアマネージャーへのステップアップがねらえる

夜勤がないため生活リズムが安定する

介護業務が少ないため体がラク

業務になれており、飲み込みが早い

あなたの経験を、そのまま活かして転職することが可能です。

また、施設の運営に関わる業務であるため、生活相談員としてキャリアを積むことは、将来的に強みになるでしょう。
今は辛いと感じる業務も、環境が変われば新鮮な気持ちで取り組めますよ。

生活相談員以外に転職する場合 生活相談員以外の職種にチャレンジする道もあります。

  • 介護士
  • ケアマネージャー
  • 社会福祉士

生活相談員の業務内容に負担を感じるのであれば、介護士として働くのもありです。

現場の様子をわかっていれば即戦力間違いなし。
生活相談員の経験はムダになりません。

また、生活相談員で培ったスキルをさらに伸ばすため、ケアマネージャーや社会福祉士を目指すケースもあります。

資格が必要なため、まずは受験資格を満たす必要がありますが、チャレンジする価値は十分にある選択でしょう。

>>>あわせて読みたい「ケアマネージャーとは?仕事の魅力や働き方を具体的に解説!」
>>>あわせて読みたい「社会福祉士とは?仕事内容や活躍できる場、給与について解説」

大切なものの優先順位

仕事選びには、あなたが求めるものに優先順位をつけることが大切です。

  • 給料
  • 労働時間
  • 人間関係

一番大切なものを決め、それがかなう職場を選びましょう。

バランス良く選ぼうとしてすべてが中途半端になると後悔のもと。

「給料はちょっと安いけど、人間関係には大満足」「通勤は長いけど、休日たっぷりで自分の時間がとれる」このように、あなたが納得して働けることが、転職成功のカギとなります。

転職活動の前に、一番に求めるものを考えてみましょう

リサーチする

求人情報と実情がかけ離れているケースは、少なくありません。

転職を成功させるには、情報をしっかりと見極める必要があります

具体的には、口コミサイトや転職エージェントの活用がおすすめ。

実際に働いた人の生の声、転職のプロから見た客観的意見などを参考にできます。

あせって失敗することのないよう、転職活動に一手間かけてみましょう。

転職エージェントの活用

生活相談員からの転職には、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職のプロであるキャリアアドバイザーが、あなたのスキルや希望する条件に最適な求人を提示してくれます。

面接日程の調整など面倒な部分も代行してくれるため、働きながらでも転職活動しやすいことも嬉しいポイント。

生活相談員として培ったスキルもばっちりアピールしてもらえるため、利用して損のないサービスです。

利用は無料。

多くの方が転職エージェントで転職を成功させ、新たな環境で活躍しています。

アドバイザーに相談する

まとめ

介護士とは異なるやりがいがある反面、責任や業務量に悩まされる人も多い生活相談員。

辞めたいと思ったときに相談できる環境かどうかが、転職の分かれ道になります。

あなたが理想とする将来はどのようなものかを考えてみることで、進むべき方向性も見えてくるでしょう。
 

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