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介護士として働く場所を選ぶ際、都会か地方かで迷うという方は少なくありません。介護士として勤務するときに、どっちがいいかを選ぶ基準はどこにあるのでしょうか。今回は、都会と地方で働くことについて、それぞれのメリットとデメリットを挙げてみました。
介護士が勤務地を選ぶとき、都会か地方かで迷う方は多いでしょう。
都会と地方には、それぞれのメリット・デメリットがあります。
まずは、介護士が都会で働くメリットについて解説します。
都会は地方に比べ給与水準が高い傾向にあり、これは介護職に限ったことではありません。
厚生労働省の調査によると、職種を問わない都道府県別の賃金平均値は東京都が36.4万円でトップに、その次に神奈川県、大阪府、愛知県と人口の多い都市部が並びます。
これらの結果から、都会で勤務すると比較的高い給与や待遇が期待できるでしょう。
参照:厚生労働省|令和3年賃金構造基本統計調査(10) 都道府県別にみた賃金
都会は人口が多いことから、必然的に施設数も多くなります。
そのため介護職の求人数も多く、自分にあった職場を選びやすいというメリットがあります。
求人数が多いため他の施設との比較もしやすく、いわば「選び放題」な状況になることも。
つまり都会であれば、職場選びにあまり困らなくなるのです。
都会は公共交通機関が広く整備されており、バスや電車などでの交通の面で苦労することがあまりありません。
マイカーを持っていなくても通勤できる点や、交通面が発達していることにより駅チカ施設も多いという点は、大きなメリットといえるでしょう。
自分に合った通勤手段を選べるというメリットも挙げられます。
都会ではICTやボディメカニクスといった最新介護機器を導入している施設や法人が多く、作業効率を重視した働き方をすることができます。
こういった最新システムを導入することは、業務効率改善や作業時間の短縮にもつながるため、残業や体への負担を軽減させることができるでしょう。
古いやり方に固執されない働き方をしたいという方には、最新システムを導入している施設がおすすめです。
都会は娯楽施設が多く、プライベートが充実しやすいというメリットもあります。
地方では「遊びに行くために電車で数時間かけて出かけなければいけない」ということもある一方、都会に住んでいれば家のすぐ近くで遊ぶということも実現できます。
また、勤務後に遊んだりショッピングすることも可能。
プライベートはさまざまな場所に出かけて遊びたい、という方には都会での勤務がおすすめです。
都会で働くことにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。
どういったデメリットがあるのか、以下の4点を挙げてみました。
都会は地方に比べて物価や家賃が高いことから、どうしても生活費が高くなってしまうというデメリットがあります。
給与は地方より多くもらえますが、そのほとんどが生活費に消えてしまうなんてことも。
地方のように車を持ったり、戸建ての家を建てるといった生活が難しくなるかもしれません。
都会では求人数が多く、就職・転職しやすいというメリットがありますが、その分人の入れ替わりが激しく職員が安定しないというデメリットもあります。
入ってくる人が多い分辞めていく人も多く、それが原因で職員間の意思疎通が上手くいかないというケースもあるでしょう。
職場環境が変わりやすいため、安定した環境で働きたいという方にはミスマッチになるかもしれません。
都会は公共交通機関が整備されていますが利用する人も多く、通勤ラッシュ時には満員電車に押されながら通勤しなければならないということも。
出勤・退勤するだけで体力を消耗してしまうことも多く、慣れないと通勤が苦になってしまうこともあるでしょう。
満員電車での通勤を避けたい場合は、駅チカの施設を選ぶ、自転車や徒歩で通勤できる施設を選ぶなどの工夫が必要でしょう。
都会ではICTなどの最新システムを導入する施設が多くありますが、これらの最新システムは操作に慣れていないと上手く活用することができません。
そのため機械に弱い、最新システムについていけないという方には、困難に感じることがあるでしょう。
都会で勤務することにメリットがある一方で、地方で勤務することにもさまざまなメリットがあります。
以下では、地方で介護職として働くメリットについて解説します。
地方は都会に比べて自然が多く、のびのびと余裕のある環境で仕事をすることができます。
施設の周辺環境がのどかだったり、開けた自然のある場所に立地しているだけでも、リラックス効果を得ることができるかもしれません。
都会の喧騒から避けて仕事をしたいと考えている方には、静かな地方を勤務地として検討してみましょう。
地方は都会に比べて物価や家賃が安く、生活費を抑えることができるという点も大きなメリットです。
給与水準が都会より低くなるという特徴があるものの、生活費が抑えられて貯金しやすいというメリットも。
家賃などの支出を抑えたいという方には、地方での勤務がおすすめです。
地方での勤務の場合、公共交通機関よりもマイカーや自転車などを利用する通勤が多くなります。
満員電車での通勤や電車の到着時刻を気にせず、自分のペースで通勤できるという点はメリットになるでしょう。
通勤に体力を消耗しないため、万全の態勢で出勤することもできます。
地方は都会に比べ人口が少ないことから、施設数も少ない傾向にあります。
そのため人の入れ替わりの頻度があまり多くなく、職員が安定しているというメリットがあります。
安定した職場環境で長く働きたいという方には、地方での勤務がおすすめです。
地方は地域との横のつながりが強いため、地域のイベントや他施設との交流の機会も多くなります。
例えば地域のお祭りへの参加や、保育園との交流会を行うなど、都会ではあまり実現できないようなイベントを経験することもできるでしょう。
地域との連携を行った介護を実現したいという方におすすめです。
介護士が地方で働くことにはメリットがある一方で、いくつかのデメリットも。
メリットとデメリットを両方しっかり把握したうえで、自分にあった勤務地を選びましょう。
地方は都会に比べて給与水準が低いという傾向にあります。
これは介護職に限らず、どの職種でもいえるでしょう。
厚生労働省による全国の介護職平均年収の調査によると、全国で最も高かった東京都の平均年収は約401万円であった一方、最も低かった青森県では約270万円と大きな差が開いていることが分かります。
都会から地方に引っ越す場合、以前に比べて給与が低くなってしまう可能性があることを覚悟しておきましょう。
地方は人口が少ないことから必然的に施設数も少なく、そのため求人数があまりないという特徴があります。
就職・転職をする際に、選択肢があまり多くないという点はデメリットといえるかもしれません。
入職後のミスマッチがないよう、一つひとつの施設を入念に調査する必要があるでしょう。
地方は都会に比べ娯楽施設が少ないことから、休日に遊びに行く場所はあまりないなど、プライベートを充実させることが少々難しいと感じることも。
特に都会から引っ越してきた場合、娯楽施設の少なさに最初は物足りなさを感じてしまうかもしれません。
色々な場所に出向いて遊ぶことがリフレッシュ方法になっている方にとって、地方での勤務は不向きである可能性があります。
地方ではそれぞれの施設でそれぞれのやり方が確立していることが多く、古くからのやり方を変えない傾向が多くあります。
最新のシステムや新しい働き方の導入が、都会の施設よりもやや遅れてしまうことも。
これまでのやり方を尊重して働きたいという方にとってはメリットですが、新しい働き方をしたいという方にはミスマッチになる可能性があるでしょう。
介護士勤務地の選び方は、「自分がどのように働きたいか」という気持ちを整理して選ぶことが大切です。
都会にも地方にも、それぞれメリットとデメリットがあります。
メリットとデメリットの両方を理解し、自分にあった勤務地を探してみましょう。
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