介護士の生理事情|何が辛い?みんなどのように乗り越えてるの?

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生理中の介護業務は、症状や心配事で困ってしまうことが多いです。休みにくかったり、いつも通り業務ができないなどで悩む介護士さんは少なくありません。今回は、介護士が生理中に困ることや介護業務で生理を乗り切る方法、生理中の症状を和らげる方法について解説します。

介護士は生理でも休みにくい?

忙しい業務をこなさなければならない介護士ですが、生理中はどうしても体調に変化が現れ、いつも通り業務をこなすことができません。

しかし、愛知県医労連女性協議会が医療や介護や福祉職場で働く労働者(生理のある方)を対象に調査したところ、「この1年間に生理休暇を取得したことがある」人はわずかの2%という結果に。

生理休暇を取得しなかった理由には、「申請方法がわからない」「症状が重くない」「申請しづらい雰囲気」「人手不足で休み取れず我慢」といった意見が多数挙がっています。

この結果から、介護士は生理でも仕事を休みづらいという現状にあることが分かりますね。

とはいえ、生理による諸症状は日常生活に支障をきたすことも。

辛いときは無理せずに休む選択をすることも大切です。

出典:愛知県医療介護福祉労働組合連合会|医療や介護や福祉に働く「#みんなの生理アンケート」結果

介護士が生理中に困ることとは?

介護士が生理中の業務で困ってしまうことには、どのようなことがあるのでしょうか。

実際の介護士さんの声を集めてみました。

入浴介助が億劫

生理用品を着用している生理中は、濡れてしまう可能性のある入浴介助は億劫になってしまいます。

足を滑らせた利用者様をとっさに抱えるために濡れてしまったり、シャワーの水が跳ね返って濡れてしまうことも。

また湿度の高い浴室に長時間いることで、蒸れて気になってしまいます

これらの理由から、生理中の入浴介助はなるべく避けたいと考える介護士さんは多いのです。

身体介助が億劫

利用者様の体を抱えたり、体重を乗せてもらったりなど、体を大きく使う身体介助を負担に感じる介護士さんも多いです。

生理中は腹痛や関節痛などの症状が出やすいですが、そういった際に自分の体に負荷がかかると、より症状が辛くなってしまいます。

また体を動かすことで、経血が漏れていないか心配になってしまうという声も。

生理中は体に負担のかかる身体介助をなるべく避けたいと感じる介護士さんは多いでしょう。

激務でトイレに行けない

介護業務で忙しく過ごしていると、全くトイレに行くことができないという状況になることも多いでしょう。

また生理用品を取りに休憩室まで戻ることができない、長時間トイレに滞在できないという声も多く挙がっています。

トイレに行くタイミングがなかなか取れない場合は、生理中であることを伝えて配慮してもらう、あるいは生理用品で工夫をする必要があるでしょう。

体調が悪くなる

生理前後を含め、生理期間中はホルモンバランスの乱れにより体にさまざまな変化があります。

症状は人によって異なりますが、頭痛や腹痛(生理痛)、関節痛、胸の張り、眠気、吐き気などの症状が現れ、体調が悪いと感じることも珍しくありません。

業務中にこれらの症状が現れてしまうと、業務に支障をきたしてしまい困るという介護士さんも多いです。

介護業務で生理を乗り切る方法

介護士が生理期間中の業務を乗り切るには、どのような方法があるのでしょうか。

すぐにできる方法について解説します。

生理中であることを理解してもらう

職場で生理について理解してもらうことも、業務中の負担を減らすひとつの方法です。

生理の症状に理解のある先輩がいれば、相談することで入浴介助を代わってもらう、トイレに頻繁に行く機会をもらえるなどの配慮をしてもらえるでしょう。

生理は毎月あることのため、深刻そうに伝えるのではなく「いま生理〇日目で、〇〇の症状が重く出ることがあります」と簡潔に伝えることで理解してもらえやすくなります。

使う生理用品を工夫する

仕事に行くときの生理用品は、長時間吸水できるものや漏れにくいものを使うことがおすすめ。

いつものナプキンだけでは心配な場合は、使う生理用品を工夫してみましょう。

<介護士さんに聞いた生理用品の工夫>

夜用ナプキンを使う

ナプキン+タンポンを使う

ショーツ型ナプキンを使う

月経カップを使う

生理中の症状を和らげる方法

生理中のさまざまな症状を和らげる方法には、どのような方法があるのでしょうか。

鎮痛剤を飲む

重い生理痛や頭痛には、鎮痛剤が有効です。

痛くて業務に支障をきたす場合は、無理せず鎮痛剤を飲むようにしましょう。

なお鎮痛剤には眠くなる成分が入っているものもあるため、服薬した後の送迎業務など車の運転は控えるようにしましょう。

お腹を温める

カイロや腹巻などでお腹を温めることで、生理痛を和らげる効果があります。

温めることで血流が良くなり、痛みが緩和されます

反対にお腹が冷えて血流が悪くなると症状が悪化してしまうため、冷えないように注意しましょう。

軽めの運動

軽めの運動を行い、全身の血流を良くすることも効果的です。

体操やヨガ、ウォーキングなど、体に負担のかからない程度で運動を行いましょう。

症状が重く体を動かせないときは、マッサージなどで血流を促進することもポイントです。

辛いときは病院で受診する

生理中の症状があまりに重く辛い場合は、思わぬ病気が隠れている場合があります。

どうしても辛い場合は、無理せずに病院で受診するようにしましょう。

病院での治療や低用量ピルの服用などにより、症状が軽減されることも。

勇気を出して病院にかかることも大切です。

まとめ

どうしても辛い生理中の介護業務。生理は毎月避けることができないことのため、工夫して乗り越える必要があります。

本記事を参考に、生理中も業務ができるような取り組みを行ってみましょう。

しかし本当に辛い場合は、無理せずに休むことが大切です。
 

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