お役立ち情報
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介護施設内で災害が発生した際、利用者様と職員全員が安全に避難するためには日頃から避難訓練を行うことが大切です。避難訓練では利用者様の心身のケアをしつつ、本番を想定しながら行うことがポイント。今回は、大震災・火災・台風などによる浸水被害が発生した際の避難訓練について解説します。
■目次
消防法第8条において、一定の基準を満たした建物は防火管理者を選出し、避難訓練を定期的に実施することが義務付けられています。
介護施設の場合、「老人デイサービスセンター」や「特別養護老人ホーム」などが対象として挙げられます。
そのためこれらの施設では定期的な避難訓練が義務付けられていますが、そうでなくとも利用者様と職員の安全を守るために、避難訓練を実施することは非常に大切なことです。
万が一の際に避難方法を把握していないと、施設内で二次災害が起きてしまうことも。
避難訓練を実施して、万が一の際にスムーズに動けるように練習しましょう。
大震災が発生した際の避難訓練の流れを説明します。
大震災が発生した際は、施設内にとどまることが安全な場合と、指定の避難所に避難することが安全な場合の2通りがあります。
以下では、外部の避難所に避難する際の流れについて説明します。
●電源の確保
●火元やガス栓を締めているか確認
●ドアなど避難経路に物を挟んで閉じ込め防止
●家具など倒壊する可能性のあるものがないか確認
●余震の可能性に留意
火災が発生した際の避難訓練の流れを説明します。
炎や煙は回るのが早いため、迅速な行動が必要です。
●消防への通報の方法
●消火器の位置の把握
●火元と避難経路の確保
●負傷者の有無の確認
台風により浸水が発生した際の避難訓練の流れを説明します。
浸水被害が出た場合は外に出ず、建物の2階以上に避難するようにしましょう。
●1階に取り残されている利用者様はいないか
●浸水すると困るものはないか
●玄関周辺は車など危険なものが流されてくる可能性があるため、玄関周辺にはなるべくいかない
●周辺の自治体などと連携する
介護施設で避難訓練を行う際は、以下の点に注意しましょう。
いくら訓練であるとはいえ、実際に災害が発生したことを想定することでストレスを感じられる方もいます。
レクのように軽い雰囲気で行うものではないですが、あまりに不穏な空気を出しすぎないように工夫することも大切です。
不安に感じられている利用者様がいらっしゃれば、しっかり声掛けを行いながら寄り添って訓練を行いましょう。
利用者様はしっかり自立して歩行できる方もいらっしゃれば、車いす移動の方、ベッドで寝たきりの方もいらっしゃいます。
そのため、全ての利用者様が同じ経路で同じように避難することはできません。
どのような状況の利用者様でも安全に避難できるように、避難の方法や避難経路、職員何人で避難補助するかなど、あらかじめマニュアル化しておくこともポイントです。
避難のために屋外へ出たり外で避難訓練を行う際は、室内との寒暖差に注意しましょう。
避難訓練では急いで行動したり、急に立ち上がるなど無理な動きをすることが多いです。
そのため寒暖差によってさらに血圧が上がったり、風邪を引いてしまう可能性も。
屋外に出る時間はなるべく短時間にするなどの工夫が必要です。
介護施設内で災害が発生した際、利用者様と職員全員が安全に避難するためには、日頃から定期的に避難訓練を行うことが大切です。
さまざまなパターンを想定し、万が一のときにスムーズに行動できるようしっかり練習しましょう。
本記事を参考に、注意点なども踏まえながら避難訓練を行いましょう。
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