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新卒で介護職に就くのはもったいない…という声を聞いたことがある方は少なくないでしょう。しかし、新卒で介護職に就くことは決してもったいないことではありません。今回は、もったいないと思われる理由や新卒で介護職に就くメリット、キャリアアップの方法について解説します。
新卒で介護職に就職することは決してもったいなくありません。
しかし、新卒で介護職に就職することに対して、「もったいない」と言われたことがある方は少なくないのです。
もったいないと思われる理由には、どのような背景があるのでしょうか。
介護職は激務で大変な仕事だと思われていることから、新卒で就職するには「もったいない」と思われていることも。
食事介助や入浴介助、排泄介助など体力と労力を要する業務内容を真っ先にイメージすることから、特に親世代は「わが子に大変な思いをさせたくない」と考え「もったいない」と思うこともあるでしょう。
しかし近年では、介護器具の普及や働き方改革により、介護職の労働環境は大きく変化しています。
介護職は体力や臨機応変に行動する力を必要とされるため、学歴や大学で学んだことを活かしにくいという点もあります。
さまざまな大企業への就職の機会も与えられる新卒のうちは、最初は介護職でなくてもいいのではないか?と考える人も少なくありません。
しかし学歴や学んだことを活かせるかどうかは、どの業界に入っても結局は自分次第。
新卒で介護職に就職することで将来役に立つスキルや知識、資格を取得することもできます。
厚生労働省の調査によると、介護職の平均給与は25万2,300円であり平均年収は約360万円という計算になります。
一方で国税庁の調査によると、資本金2,000万円未満の株式会社における平均年収は425万円であることから、介護職の給料水準は低いということが分かります。
このことから新卒での介護職への就職はもったいないと考える人も。しかし介護職であっても、キャリアアップしていくことでどんどんと給与アップを目指すこともができます。
出典:厚生労働省|令和2年賃金構造基本統計調査
国税庁|企業規模別の平均給与
公益社団法人 介護労働安定センターの調査によると、介護職で一番多い年齢層は、「40歳以上45歳未満」で12.8%、次いで「45歳以上50歳未満」が12.3%、3番目に「65歳以上」が12.2%という結果が報告されています。
平均年齢は45.9歳で、労働人口に比べて平均年齢が高めであることが分かります。
そのため漠然と「若い人がする仕事でない」と考えている人も多いのです。
しかし若い介護職のニーズは非常に高く、若いうちから専門知識を積めることから、新卒のキャリアアップに臨みやすい環境でもあります。
出典:公益社団法人 介護労働安定センター|平成 30 年度 介護労働実態調査
新卒で介護職に就くことは決してもったいないことではなく、さまざまなメリットがあります。
以下では、新卒で介護職に就くメリットについて解説します。
介護職は実際に現場に立ち、さまざまなことを経験することで知識を蓄えることができます。
蓄えた知識は今後の仕事で役に立つだけでなく、家族の介護や万が一の対応などで大いに役に立つでしょう。
また新卒から身につけた介護職としての専門知識は、他施設への転職活動でも有利に働きます。
介護福祉士や社会福祉士といった資格取得には、数年の実務経験が必須です。
新卒のうちから介護職として働いた時間を過ごすことで、こういった資格取得に早く挑戦することができ、早期のキャリアアップに臨むことができます。
介護の資格は経験重視のため、新卒の介護職はキャリアアップへの道が大きく開いているといえるでしょう。
業務の改善が進んでいるとはいえ、利用者様の身体介助を行う以上介護職は体力が必要な仕事です。
年齢を重ねると体力を使う仕事や夜勤はつらくなってしまいますが、若いうちは気にせず働くことができるでしょう。
体力があるという点で、若い介護職は施設で活躍しやすいという点もメリットです。
介護の国家資格には、介護職として従事した実務経験が必要です。
新卒からこの実務経験を積むことで、若いうちに国家資格の取得を目指すことができます。
国家資格を取得すると手当を受けることもでき、施設でもキャリアアップすることができるため、今後のキャリアプランも描きやすくなるでしょう。
新卒の介護士が就職後にキャリアアップを目指すためには、具体的にどのような取り組みを行うことができるのでしょうか。
初任者研修は、介護に関するさまざまな資格を取得するために必要な初級向けの資格です。
介護職として勤務しながら取得することが一般的ではありますが、働きながら講習を受けるとなるとかなり忙しくなりがち。
新卒で介護職に就職を考えている場合は、なるべく在学中に取得しているといいでしょう。
就職活動でも有利に働きます。
>>>あわせて読みたい「介護職員初任者研修とは?受けるメリットや取得する方法について」
初任者研修を取得した後は、まずは介護福祉士の資格取得を目指してみましょう。
介護福祉士の資格を取得するには、「3年以上(在籍期間3年以上、実働日数540日以上)介護の業務に従事した方で、実務者研修を修了している」「3年以上(在籍期間3年以上、実働日数540日以上)介護の業務に従事した方で、介護職員基礎研修と喀痰吸引研修の両方を修了している」などの条件があります。
これらの条件クリアに向けて実務者研修などを受け、国家資格の取得に向けて勉強してみましょう。
>>>あわせて読みたい「介護福祉士とは?資格の特徴や魅力をわかりやすく解説!」
新卒で介護職に就職することは、決してもったいないことではありません。
むしろ若いうちから介護職としての経験を積むことで、国家資格に挑戦するなどさまざまなキャリアアップに臨むことができます。
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