お役立ち情報
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介護現場における申し送りでは、利用者様の様子や自分が行った業務の報告などの情報の共有を行います。介護業務において大切な過程といわれていますが、介護現場での申し送りにはどのような目的があるのでしょうか。今回は、介護現場での申し送りとは何か、目的やポイントについて解説します。
介護現場における申し送りとは、利用者様に関する情報を交代する職員に伝えること。
主にシフト交代のタイミングなど、作業の引継ぎをする際に行われます。
申し送りで主に伝えられる内容には、以下のようなものがあります。
●利用者様の様子
●自分が行った業務の報告
●利用者様の体調について
●医師や看護師からの伝達事項の共有
●トラブルやイレギュラーの報告
申し送りと似たような言葉に「引継ぎ」がありますが、引継ぎと申し送りは厳密には異なります。
引継ぎは自分が行っていた作業を他の人に任せることで、申し送りは作業をするにあたって必要な情報を伝達すること。
引継ぎは作業についての交代であるのに対し、申し送りは情報の共有が中心となるのです。
介護現場で申し送りを行うことには、さまざまな目的があります。
申し送りの目的と重要性を把握することで、効率よく正確な申し送りができるようになるでしょう。
申し送りの目的について解説します。
介護業務は、職員同士がグループとなり情報を共有しながら提供します。
ケアプランや利用者様の状況にあわせて計画したケアを継続するためには、前任者からの申し送りが必要不可欠です。
申し送りをすることで、交代の職員が何をすべきか・何をしなくてもいいかを把握することができ、計画的なケアの提供が実現します。
申し送りは介護事故を防ぎ、利用者様の健康を守る目的もあります。
例えば与薬した事実と時間を伝えることで、薬の誤飲事故などを防ぐことにつながります。
他にも利用者様のこれまでの体調を伝達することで、利用者様に配慮したケアを行うこともできるでしょう。
職員からの申し送りを受けて、ケアプランの改善を図ることもできます。
介護施設ではケアマネージャーが利用者様へのヒアリングなどを行ってケアプランを作成しますが、利用者様の状況は常に変動します。
そのため、申し送りを受けることでケアプランをより良いものに改善させていくことができるのです。
申し送りは介護職員を守ることにもつながります。
これまでの利用者様の様子を共有しておくことで事故やトラブルを未然に防ぐことができるだけでなく、再発防止のために職員が取り組むことができます。
事故が起こってしまった場合や起こりそうな状況について申し送りをすることで、施設内でのトラブルから職員を守ることができるでしょう。
忙しい勤務時間の中での申し送りは、効率よく行うことが大切。
申し送りをスムーズに行うためのポイントについて解説します。
利用者様の状況によっては、申し送り内容の量が多大になることも。
そういった場合は、要点をまとめて重要な部分を強調できるようにしましょう。
あれもこれもと伝えているだけでは、重要な部分を見落としてしまうことも。
要点をまとめて、相手に分かりやすく伝えるようにしましょう。
申し送りはその後の業務にも関わる大切な報告です。
内容は正確に確実性を持たせて報告するようにしましょう。
不確かな情報は他の職員に聞くなど、あらかじめ確認しておくことも大切。
間違った申し送りは介護事故につながりかねないため、注意しましょう。
申し送りをしっかりと伝えるには、介護記録やメモ、申し送り書類記入をこまめに行っておくことがポイントです。
勤務時間中に起こったことであっても、時間の経過と共に忘れて行ってしまうことも多々。
こまめに記録を取っていることで、正確性がありかつ内容の充実した申し送りをすることができるでしょう。
申し送りをするときは、時系列で順序だてして伝えることでより伝わりやすくなります。
書類がある場合は、時系列が分かるように記入するといいでしょう。
また順序立てを行う際は、「最終的にはどうなったか」の結果の報告までワンセットで行うことが大切です。
実際に起こった事実と、自分の考える意見は分けて報告します。
例えば、起こってしまったトラブルに対して自分の推測を混ぜながら話してしまうと、間違った解釈を相手に与えてしまうことにもつながりかねません。
まずは起こった事実を述べて、その後に「私はこう思うのですが…」のように意見を分けて述べるようにするといいでしょう。
介護現場における申し送りは、主にシフト交代のタイミングなど、作業の引継ぎをする際に行われます。
作業を託す引継ぎとは異なり、利用者様の状況や業務内容など情報の共有をすることが主な目的です。
申し送りをすることは利用者様の健康を守るだけでなく、より良いケアの提供や、トラブルなどから職員を守ることもできます。
正しく申し送りを行えるように、本記事を参考にこれまでの申し送り方法について振り返ってみましょう。
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